馬場のはりブログ<院長独白>

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zoom RSS 陽気を賦活する陽経からの選経選穴

<<   作成日時 : 2014/06/10 11:32   >>

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難経医学の特徴は命門や三焦論を明確にしたことにある。命門の臨床応用に三焦・心包を活用したのは難経からであり、その目的は「陽気賦活」にある。

漢方鍼医10号に「治療の方向性と相火の鍼」(川畑憲雄氏)という研究論考が掲載されている。相火の鍼は、故井上恵理氏の臨床雑話よりヒントを得ての臨床研究である。岡本一抱子著『医学三蔵弁解』にある「身体の変化を主るは相火也」から、相火は治癒力を亢進させるものであろうとの考えより、相火を賦活する経脈である心包・三焦経の経穴(曲沢、三陽絡穴の上方、虚的反応部)に補法を行う手法である。この手法により、病理の改善と治療の方向性を判断するという研究である。

また研修部にても、脾虚陽虚証の症例で膀胱経の崑崙穴(経火)から補法、腎虚陽虚証の症例で胃経の三里穴(合土)から補法を行って効果が顕著に現れた報告が何例か続いたことがあった。所謂、陰経ではなく陽経から先に行う症例報告である。
鍼灸医学には「陰主陽従説」という基本的考え方がある。従来、治療は必ず「陰経」より進める事と観念的に思われていた。しかし、必ずしもそうではなく病理その他から陽経より治療する症例もあるのだ。

そこで、本部の学術検討会にて『陰主陽従は漢方医学の基本論であり、治療は必ず本を求む。本とは陰陽である』を発表した。これにより、治療は陰経からだけではなく陽経からの治療もある事を示した。
 

◇チタンのてい鍼・福島製
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然らば、陽経治療の「本」は何になるのか。
陽経の選経選穴法には、陰陽(表裏)と剛柔が考えられる。陰陽選経選穴は瀉法による陽邪の処理が一般的である。しかし、剛柔選経選穴は「陽気賦活」がその本となり補法が基本となるのだ。この場合の陽気とは「三焦の原気」の事である。
私の臨床における陽経治療の症例には、腎虚証・脾虚証・脾腎虚証・心包虚証(心包、肝が虚)等の陽虚証が時々ある。病症は虚労や寒湿による内傷性の慢性病症が多い。選経選穴は主証により当然異なるが、経火穴(陽輔、崑崙,解谿)・合土穴(陽稜泉、三里)・原穴(陽池、衝陽)・四時における三焦経の選穴などを基本としている。

「三焦の原気」の賦活を目的として、生命力強化を図り病証改善を目指す「陽経治療」は、当に難経医学の真髄に迫るものであると考えるが・・・。扁鵲先生に叱られますか・・・・・。


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