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zoom RSS 陽気陰気の覚書−5

<<   作成日時 : 2014/07/30 15:44   >>

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4、臨床の場に於ける陽気陰気の考察
実地臨床の場にあっては、陽気陰気の正しい理解が証決定の要である。
陽気の不足が陽虚証となり、陰気の不足が陰虚証となる。これが証の基本であるが、実際の治療にあたっては五蔵それぞれの陽気・陰気の特性がポイントとなる。
古典を基礎とした臨床は、内経の「気血水概念」を基本として考察する。即ち、気は陽気の代表であり、水は陰気の代表である。問題は血の理解である。難経の気血論に於ては、血は陰に位置付けられている。しかし、内経の気血水論にては、血はその生理的作用より基本的には陽に位置付けられているのである。
以上の事を踏まえて、陽気陰気の問題を臨床的に考察する。

(1)脉診に於ける陽気陰気の実際
@脉診に於ける基本
陽気 左右の寸口部に配当される
陰気 左右の尺中部に配当される(特には左尺中)
◆腎の陽気は右尺中にて診る(命門)

A五蔵に於ける基本
1.五蔵の基本脉状(漢方鍼医会学術部)
肺の順脉〈浮脉〉→浮・しょく・短脉の組み合わさった脉状(胃気含)
3菽、皮毛部にあり、一見弱々しく感じるが羽毛の如く柔らかな脉でやや緊張感がある脉状。
心の順脉〈洪脉〉→浮・大・散脉の組み合わさった脉状(胃気含)
6菽、血脈の部にあり、浮にして大、やや強くうち軟らかく伸びやかな脉状。
脾の順脉〈緩脉〉→和緩の脉状(胃気含)
9菽、中位肌肉の部にあり、大ならず小ならず、ゆったりとした柔らかな脉状。
肝の順脉〈弦脉〉→沈・牢・長脉の組み合わさった脉状(胃気含)
12菽、筋位部にあり、沈脉にしてやや緊張感のある、伸びやかな脉状。
腎の順脉〈沈脉〉→沈・滑(濡・実)の組み合わさった脉状(胃気含)
骨に至る、骨位の部にあり、沈にして弱く感じる脉だがやや浮かせて滑らかな力強さを感じる脉状。

※五蔵の基本脉状は、五蔵それぞれの陽気陰気の気が調和した健康脉である。肺心は陽蔵であり、肝腎は陰蔵である。これが基本となる。
画像

2.五蔵の陽気不足の基本脉状
肺の基本脉状 浮脉が基本→虚(寒症→堅脉)
心の基本脉状 浮脉が基本→虚(寒症→堅脉)
肝の基本脉状 沈脉が基本→虚(寒症→堅脉)
腎の基本脉状 沈脉が基本→虚(寒症→堅脉)
脾の基本脉状 沈脉が基本→虚(寒症→堅脉)

3.五蔵の陰気不足の基本脉状
肺の基本脉状 沈脉が基本→実、弦(沈実・沈滑)
心の基本脉状 沈脉が基本→実(数)
肝の基本脉状 浮脉が基本→虚(陰気虚が進行→沈堅)
腎の基本脉状 浮脉が基本→虚(陰気虚が進行→沈堅→弾石)
脾の基本脉状 浮脉が基本→虚(陰気虚が進行→沈堅)

《参考》「古典の学び方」より
◎陰虚証の基本脉状
腎虚陰虚証→全体の脉状が浮大虚
脾虚陰虚証→全体の脉状が浮大虚
肝虚陰虚証→全体の脉状が浮大虚
心肺の陰虚→全体の脉状が沈実
◎陽虚証の基本脉状
肺虚陽虚証→全体の脉状が浮虚又は沈虚
肝虚陽虚証→全体の脉状が沈虚
腎虚陽虚証→全体の脉状が沈虚
脾虚陽虚証→全体の脉状が沈虚



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