馬場のはりブログ<院長独白>

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zoom RSS 難経考−4

<<   作成日時 : 2014/12/02 17:15   >>

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<難経考-4>
難経刺法論

難経医学に於ける「衛気営気の補瀉手法」の参考文献をここにまとめた。臨床研究の資料として活用して頂きたい。
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七十難
七十難曰、春夏刺浅、秋冬刺深者、何謂也。
然、春夏者陽気在上、人気亦在上、故当浅取之。秋冬者陽気在下、人気亦在下、
故当深取之。
春夏各致一陰、秋冬各致一陽者、何謂也。
然、春夏温、必致一陰者、初下鍼、沈之至腎肝之部、得気引持之陰也。秋冬寒、必致一陽者、初内鍼、浅而浮之、至心肺之部、得気推内之陽也。是謂春夏必致一陰、秋冬必致一陽。
《和訓》
七十難に曰く、春夏は刺すこと浅く、秋冬は刺すこと深きとは何の謂ぞや。
然り、春夏は陽気、上にあり、人の気も亦た上にあり。ゆえに当に浅くこれを取るべし。秋冬は、陽気、下にあり、人の気も亦た下にあり、ゆえに当に深くこれを取るべし。
春夏は各の一陰、秋冬は各の一陽に到るとは何の謂ぞや。
然り、春夏は温、必ず一陰に到るとは、初めて鍼を下すに、これを沈めて腎肝の部に至り、気を得て引いてこれを陰に持するなり。秋冬は寒、必ず一陽に到るとは、初めて鍼を内るるに、浅くしてこれを浮かべ心肺の部に至り、気を得て推してこれを陽に内るるなり。これ春夏き必ず一陰に到り、秋冬は必ず一陽に到るを謂うなり。
《要点》
四時によって刺鍼手技の方法を分ける法則を論ずる。
四時における陽気のありどころにより鍼手法の根本原則を論ずる。

七十一難
七十一難曰、経言、刺營無傷衛、刺衛無傷營、何謂也。
然、鍼陽者、臥鍼而刺之。刺陰者、先以左手摂按所鍼營兪之処、気散乃内鍼。
胃謂刺營無傷衛、刺衛無傷營也。
《和訓》
七十一難に曰く、経に言う、営を刺すに衛を傷ること無く、衛を刺すに営を傷ること無かれとは、何の謂ぞや。
然り、陽に鍼するには、鍼を臥せて之を刺し、陰に刺すには、先ず左手を以て鍼する所の営兪の処を摂按し、気が散じて乃ち鍼を内るるなり。是れを営を刺すに衛を傷ることなく、衛を刺すに営を傷ること無かれと謂うなり。
《要点》
営衞の基本的刺法について論ずる。
陽と陰の深浅における基本刺法について論ずる。

七十二難
七十二難曰、経言、能知迎随之気、可令調之。調気之方、必在陰陽、何謂也。
然、所謂迎随者、知栄衛之流行、経脈之往来也。随其逆順而取之。故曰迎随。
調気之方、必在陰陽者、知其内外表裏、随其陰陽而調之。故曰調気之方、在在陰陽。
《和訓》
七十二難に曰く、経に言う、能く迎随の気を知れば、之を調えしむべし。調気の方は必ず陰陽に在りとは何の謂ぞや。
然り、所謂迎随とは、栄衛の流行・経脈の往来を知り、其の逆順に随って之を取ることなり、故に迎随と曰う。
調気の方は必ず陰陽に在りとは、其の内外・表裏を知りて、其の陰陽に随って之を調うることなり。故に調気の方は必ず陰陽に在りと曰うなり。
《要点》
迎隨調気の論。
調気の基本は陰陽にあり。

七十四難
七十四難曰、経言、春刺井、夏刺營、季夏刺兪、秋刺経、冬刺合者、何謂也。
然、春刺井者、邪在肝。夏刺營者、邪在心。季夏刺兪者、邪在脾。秋刺経者、邪在肺。冬刺合者、邪在腎。其肝心脾肺腎、而繋於春夏秋冬者、何也。
然、五蔵一病輒有五也。仮令肝病色青者肝也、 臭者肝也、喜酸者肝也、喜呼者肝也、喜泣者肝也。其病衆多、不可尽言也。四時有数、
而並繋於春夏秋冬者也。鍼之要妙在於秋毫者也。
《和訓》
七十四難に曰く、経に言う、春は井を刺し、夏は営を刺し、季夏は兪を刺し、秋は経を刺し、冬は合を刺すとは何ぞや。
然り、春は井を刺すとは邪が肝に在り、夏は栄を刺すとは邪が心に在り、季夏は兪を刺すとは邪が脾に在り、秋は経を刺すとは邪が肺に在り、冬は合を刺すとは邪が腎に在ればなり。其の肝・心・脾・肺・腎の春・夏・秋・冬に繋わる者は何ぞや。
然り、五臓が一たび病むときは、すなはち五つあるなり。仮令ば、肝が病みて色が青きは肝なり、臊臭なる者は肝なり、酸を喜む者は肝なり、呼を喜む者は肝なり、泣を喜む者は肝なり。其の病は衆多にして言いて尽くすべからざるなり。四時は数ありて並びて春夏秋冬に繋わる者なり。
針の要妙は秋毫に在る者なり。
《要点》
五要穴の四時に対応した手法について論ずる。

七十六難
七十六難曰、何謂補瀉。当補之時、何所取気。当瀉之時、何所置気。
然、当補之時、従衛取気。当瀉之時、従營置気。其陽気不足、陰気有余、当先補其陽、而後瀉其陰。陰気不足、陽気有余、当先補其陰、而後瀉其陽。
營衛通行。此其要也。
《和訓》
七十六難に曰く、何をか補瀉と謂うや、之を補うときに当って、何れの所より気を取り、之を瀉するときに当って、何れの所に気を置くや。
然り、之を補う時に当っては、衛より気を取り、之を瀉する時に当っては、営より気を置くなり。其の陽気が不足し陰気が有余なるときは、当に先ず其の陽を補って後に其の陰を瀉すべきなり。陰気が不足し陽気が有余なるときは、当に先ず其の陰を補って後に其の陽を瀉すべし。営衛は通行す。此れ其の要なり。
《要点》
営衛の補瀉原則論について論ずる。
先補後瀉の原則論について論ずる。
陽気不足・陰気有餘と陰気不足・陽気有餘の補瀉法について論ずる。

七十八難
七十八難曰、鍼有補瀉、何謂也。
然、補瀉之法、非必呼吸出内鍼也。知為鍼也、信其左。不知為鍼者、信其右。当刺之時、先以左手、厭按所鍼營兪之処、弾而努之、爪而下之。
其気之来如動脈之状、順鍼而刺之。得気困推而内之。是謂補。動而伸之、是謂瀉。不得気乃与男外、女内。不得気、是謂十死不治也。
《和訓》
七十八難に曰く、鍼に補瀉ありとは何の謂ぞや。
然り、補瀉の法は、必ずしも呼吸出内の鍼に非ざるなり。鍼を為すことを知る者は其の左を信じ、鍼を為すことを知らざる者は其の右を信ずるなり。
当に之を刺す時は、先ず左手を以て鍼する所の営兪の処を厭按し、弾いて之を努まし、爪して之に下す。
其の気の来たること動脈の状の如くにして鍼を順にして之を刺し、気を得て推して之を内る、是れを補と謂う。動じて之を伸ぶるを是れ瀉と謂う。
気を得ざれば乃ち男は外に、女は内に与う。気を得ざれば是れ十死して治せずと謂うなり。
《要点》
押手と補瀉法を論ずる。
押手の重要性を論ずる。

七十九難
七十九難曰、経言、迎而奪之、安得無居虚。随而済之、安得無実。虚之与実、若得若失、実之与虚、若有若無。何謂也。
然、迎而奪之者、瀉素子也。随而済之者寝補素母也。仮令心病瀉手心主兪、
是謂迎而奪之者也。補手心主井、是謂随而済之者也。所謂実之与虚者、牢濡
之意也。
気来実牢者為得。濡虚者為失。故曰若得若失也。
《和訓》
七十九難に曰く、経に言う、迎えて之を奪えば、安んぞ虚なきを得んや。随いて之を救はば、安んぞ実なきを得んや。之を虚することと実することとは、得るが若く失うが若し。実することと虚することとは、有るが若く無きが若しとは、何の謂ぞや。
然り、迎えて之を奪うとは、其の子を瀉することなり。随いて之を済うとは、其の母を補うことなり。仮令ば心が病みたるとき、手の心主の兪を瀉するは是れを奪うと謂うなり。手の心主の井を補するは是れを随いて之を済うと謂う者なり。
所謂、之を実することと虚することとは、牢濡の意なり。気が来ること実なる者は得たりと為し、濡虚なる者は失えりと為す。故に得るが若く、失うが若しと曰うなり。
《要点》
迎隨補瀉論を論ずる。

八十難
八十難曰、経言、有見如入、有見如出者、何謂也。
然、所謂有見如入者、謂左手見気来至乃内鍼、鍼入見気尽乃出鍼。是謂有見如入、有見如出也。
《和訓》
八十難に曰く、経に言う、見るることありて入るが如く、見るることありて出すが如しとは、何の謂ぞや。
然り、所謂、見るることありて入るが如しとは、左手に気の来り至るを見て、乃ち鍼を内れ、鍼が入りて気が尽くるを見て乃ち鍼を出すことを謂う。
是を見るることありて入るが如く、見るることありて出すが如しと謂うなり。
《要点》
虚実と刺法論を論ずる。


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